2019年11月3日日曜日

季節と共に・・・

 すっかり心のメモを仕舞い込んでいました。
気が付いたら春から夏、そしてやっと秋へと、季節が移ろいでいます。
冬支度もしなくちゃ・・・と思う昨今です。

 世の中のスピードを追ってはいないのですが、目や耳に入る自然災害の脅威、様々な心痛む事件や事故&出来事、そして行事等が始まって終わり、新しいニュースに一喜一憂しながら日常を過ごしています。

自分の興味を引くことも多くありながら、でもやっぱり『フィギュアスケート』の季節に心が全開になっています。
その最大の関心ごとは・・・熊本地震前年の年末にTV放送を「はっ!」として見入ってしまい、この選手を応援したい!という衝動にかられてしまったスケーターの存在!

ピーターパンのように軽々と氷のリンクを駆け回る(跳び回るように見えた)『宇野昌磨選手』の演技に魅了され、熊本地震翌年にアクアドームで観た初体験のアイスショー🎵
プリンスアイスワールド「J-POP」の音楽に乗り、30名程のプロスケーターとTVで観ているトップスケーターの演技,それに衣装の綺麗なことは、夢心地でした。熊本地震応援アイスショーでしたので、後日のTV放送では、スケーターの皆様からの応援メッセージもあり、凄く親近感が湧いたのです。

昌磨君も熊本に来てくれて嬉しかったこと、スピードあるスケーティングと軽やかなジャンプや高速スピンにクリムキンイーグル(その時は技名を知らず)心が華やいだことを覚えています。荒川静香さんと森高千里さんとのコラボレーションも素晴らしく感動的で。忘れられない思い出です。
あれから密かに昌磨君を応援するようになり、今では他の素晴らしいスケーターの演技も楽しく観るようになりました。

そして昨日・・・もう私を始めとする日本中&世界中の昌磨ファンの心が鷲掴みされた「グランプリシリーズ 第3戦フランス大会」。
男子シングル・フリープログラムで、一度も逃げず、省エネの演技をせず、前向きに頑張る、宇野昌磨選手の演技に心が震えました。何度も何度もジャンプを失敗し、氷上に体を叩き付けられても、諦めず果敢に挑む姿は心が震えました。弱い自分をさらけ出せる強さに、心から感銘をうけました。ファンの贔屓目ではなかったと思います。フランスの会場で、世界中のTV放送で観戦していた多くの人たちが目撃者です。会場に溢れる「ショーマ!ショーマ!」コールと拍手!!こんなにも愛されている!観客の声援からチカラを貰ってフリーを滑り終えた昌磨君。いい演技でした!前日のショートプログラムの時の不安げな表情は消え、覚悟をしてこの日に挑んだ表情でした。
結果の点数は・・・どうでもいい。誇らしい演技でした。誰が何と言おうと!
そんな状況の中、私達ファンが嬉しく思ったのは、体力を消耗している中、一人キス・アンド・クライで結果を待つ昌磨君に贈られ続けた、観客席からの大きな声援!!その時昌磨君は、不甲斐ない演技をした自分に向けられた暖かく熱い声援をとても嬉しく感じ、言葉に表せない程の気持ちになり、両手で顔をおおい涙した姿と感謝の言葉。(右手から血が・・・)
ファンの気持ちが届いている!遠い海の向こうに!
きっとこの日の経験が宇野昌磨選手の新しいスケート人生に必要な何かを与え、今後に繋がる糧になったとファンは信じています。今シーズンは(周囲に配慮して)一人で挑むことを決心した若い勇者を、これからもずっと、ずーっと応援していきたいと思っています!あまりにも優しすぎる若者だから、応援せずにはいられない!

季節と共に・・・。心から「楽しい!」と思える競技人生でありますように。

2019年11月3日(日曜日)     楢橋栄子