2018年10月7日日曜日

小さな願い

 季節が移ろい方を忘れてしまったような、気まぐれなお天気が続いています。

このところずっと、日本の何処かが疲れていて...誰かが励まし支えています。
その形態はさまざまで、身近な人であったり、地域であったり、国家組織だったり、またミュージシャンやスポーツ選手もそうですね。
共通するのは、人と人とのコミュニティーが逆境を乗り越える原動力にあることです。
頑張る人と支える喜びを見つけた人。『人』という文字は良いですね!

十五夜の夜、夢を見ました。
そこは明るい日差しが柔らかく入る居心地のいい部屋。
清潔なベッドに横たわる私は、とっても穏やかな心です。
静かな音をたてて、エアコンの涼やかな風は部屋中を包みながら、暑さから私を守ってくれています。
遠い記憶を呼び覚ますように、傍にいる娘から昔の想い出が紡ぎだされていきます。
「はあ~...」っと、ため息まじりの返事をして、懐かしさを口にできないまどろしさを思いました。

ただひとつだけ覚えておいて欲しいこと。
「決して、自分から敵をつくるようなことはしない方がいい。」
だって、誰もが誰かや世の中のお世話になって生きているんだもの。感謝しかない。」

時代が移っても、最後はやっぱり人と人。
そう思ってから目を閉じ、深い霧の中へ吸い込まれていきました。

 その日の夜空に浮かんだ満月は、それはそれは美しく煌々と輝いていたことを、次の日早朝のラジオで聞きました。
きっと、小さな願いは娘に届いたはず!と...私は強く思いました。

      2018年10月7日(日曜日)      楢橋栄子