2018年12月27日木曜日

カウントダウン

 記憶に残ることや忘れ難いことが、沢山あった平成30年。
個人の興味や関心ごとは多種多様ですし、同じ体験であっても想いはさまざまです。
平成31年4月で閉じる事となった、戦争が無かった時代は、いよいよカウントダウンの時を迎えようとしています。新しい元号は・・・。歴史が変わるのですね。感慨深い年の瀬です。

年明けから年の瀬の今日までを振り返った時、「あなたは与えられた命を大切にして過ごしてきましたか?」と問われたなら・・・即座に「はい!」とは言えないかもしれません。
それは幾たびも身体の警告を受けたからです。
歳を重ねるってこういう事?と思ってしまう程、異変は突然です。災害もそうだったように、断りもなく襲いかかります。でも体験から得たエネルギーが、その後の人生に希望をもたらすように、知恵や行動を生む事も事実です。

 105歳まで医師としての人生を全うされた、故日野原重明医師のドキュメンタリー番組を観て、その真心に胸を打たれました。
『別れとは出会ったことの意味を再確認すること。命とは使える時間のこと。その命をどう使うかは自分で考える。良い時間、人の為に使う時間にして欲しい。』
と、中学生にお話しをされていました。そのお言葉があれから忘れられません。

 全日本フィギュアスケート選手権大会で、アクシデントに見舞われた宇野昌磨選手は、最後まで自分の生き方を貫きました!決して言い訳をせず、状況を判断して、自分を信じる道を選択し、結果を残しました。
マスコミやメディアは、順位や点数やジャンプの失敗とかを前面に報道しますが、選手のファンはその演技から伝わる選手の生きざまを見届けます。
ハラハラ・ドキドキで疲労困憊すればするほど、やりきった!の表情から最高の幸せを受け取ります!
幸いにも今年は、レジェンド高橋大輔さんが現役復帰をして、賛否両論ある中で注目を集め、話題の中心にいましたが、ふたりの選手の立場こそ違えども、自分の命を自分で考えて使っている姿に、ほんとうに心から感動しました!ふたりの演技と表情は忘れ難い記憶になりました。
もちろん女子シングルの激戦も惑惑した、平成最後の素晴らしい記憶に残る大会でした!

だから、変わりゆく時代のカウントダウンに、新しい希望が託されたように感じています。


そして今年も「はあとメモ」にお付き合い頂きまして、ほんとうに有難うございました。
皆様の新しい年明けが、輝きながら進んでゆきますようにお祈り申し上げます。

   平成30年12月27日(木曜日)    楢橋栄子