【天皇陛下あす退位】 の見出しに、胸が詰まります。
寂しい。。。本当に寂しい。まるで永遠のお別れのような気持ちです。
昭和から平成に改元された時は36歳になる少し前でした。子育て中だったからか、感慨にふける余裕もなかったように思います。
激動の昭和から平和を願う平成へ・・・。
この歳になって思います。平和とはどういうことなんでしょう。
だからでしょうか・・・今も、自慢に思い出す大切な記憶が、私の心に仕舞ってあるのです。
皇太子様であった現天皇陛下と美智子皇后様のご成婚時、私は信愛小学校の3年生でした。学校のテレビでパレードを見て、胸がときめいたことを覚えています。
そして1962年5月(私が10歳の時)、ご来熊された皇太子様とお妃様を、小学生の私達は沿道から日の丸の小旗を振ってお迎えしました。
車の窓を開けて、小さな私達に優しい笑顔で手を振って下さったお若い皇太子様と、気品に満ちて美しい皇太子妃のお姿を鮮明にスローモーションで記憶しています。
それ以来私は秘かに、ずっとおふたりが大好きでした。
それは、思い出す度に幸せになるからです。
日々の生活にゆとりができて、TVで拝見する現天皇陛下と皇后様の公務のお姿や深いお言葉に、幾度となく涙するようになったことは、今も変わらずにいます。
そのおふたりが退位なさることは、とってもとっても寂しいです!!
でも、2016年8月8日ビデオメッセージを発せられた時のお気持ちを思うと、平成という時代を全ての国民と共に歩んでくださったことへの感謝の思いが溢れます。
31年という激動の時代を生きてこられた現天皇陛下、皇后陛下におかれましては、
どうかこれからはゆっくりとしたおふたりの時間を、楽しくお過ごしくださいますようにと願います。
平成という時代を共に生きた幸せを、心から感謝申し上げます。
平成31年4月29日(月曜日) 楢橋栄子