いよいよ夏の扉が解放されました。
猛暑の連日は、毎年毎年その気温を上昇させ、どこまで行くのでしょう。そして・・・
象徴するような夏空の白い雲は、早朝から夕刻まで、カタチを変えて大空に浮かんでいます。
その矢先、西日本を中心とした記録的な集中豪雨の凄まじさに、日本全土が震えました。今見えている風景や街並みが絶対的では無いということを、どんなもしもがこれからも襲ってきて、私たちの暮らしと生命を脅かすかもしれないことを、誰もが感じたからです。
「動かない景色のような 心に縁どられている 大きな空と 大きな海と ・・・」という歌詞が頭に浮かびました。自然の中で生かされていることの歌です。
しかし、そこに永久にあるはずの景色が無くなったら、きっと時間の経過とともに思い出せなくなります。想い出の写真や動画の中で、心の記憶が蘇るのでしょうか。
移りゆく時代の流れは受け入れても、育った土地や生きている場所の突然の消滅は受け入れ難い。もう他人事ではない危機感を、しっかり自覚して、緊急の事態に備える心構えが必要なのだと思い知らされました。
言葉にできないくらいの、いろいろな感情を込めまして
被災されました多くの皆様へ心からお見舞いを申し上げます。
また信じられないくらいの尊い命を奪われた現実に言葉を失ってしまします。
ありきたりの言葉しか今は見つかりませんが、突然消えてしまった魂のご冥福を心からお祈り申し上げたいです。
また安否が不明の多くの皆様がおられます。さぞや苦しくてお辛い日々のご家族のもとへ、全身全霊で帰り着かれますことをお祈り申し上げます。
日に日に変わる日常への支援が報道されています。
それは熊本地震でも多くの課題が見つかりました。支援したい気持ちばかりで焦ってはいけないこと。物資と義援金、インフラの整備、身体と心のケアー等々、長丁場です。
だからこそ、熊本地震で経験した教訓が、生かされますように!
そして、何か出来ることをしたい!という日本中の想いが、政策をも動かしますように!!
灼熱の光線は、被災地の多くの方々の体力と気力が衰弱されてしまうのでは・・・想像しますと、本当に胸が痛みます。
天皇陛下や皇后様も、どれ程の心痛でおられるかと拝察いたします。
次から次に起こる災害は、退位を来年に控える両陛下に、これでもかとお苦しみを与えているようでとても無念です。
神様!どうかこの苦難を乗り越える力と知恵を、我々にお与えくださいませ!
2018年7月14日(土曜日) 楢橋栄子